QNAP NAS HS-210 のRAID1の故障したディスク交換

ずっと通電したままになっていた QNAP NAS HS-210 (QTS 4.3.3.2057)で RAID1を組んでいるディスクの1台でIOエラーが発生したという通知があった( [Harddisk 1] I/O error, sense_key=0x3, asc=0x11, ascq=0x4, CDB=88 00 00 00 00 02 b9 91 84 00 00 00 02 00 00 00 .)。
ディスクのS.M.A.R.T を見ると良好という状態で特に問題はないようであった。しかし、次の([Harddisk 1] medium error. Please run bad block scan on this drive or replace the drive if the error persists.)がログに記録されていたこともあり、
ディスクのチェックをしたところ [Drive 1] Bad Blocks Scan completed. 1 bad block(s) found. という結果であった。ディスクに1ブロック問題があるということであったので、交換することにした。

RAIDがサービス低下モード という表示も出ていた( [Mirror Disk Volume: Drive 1 2] RAID device in degraded mode.)。そこで、手元にあるWindows PCに入っていて使っていなかったものでディスク交換をしてみた。コントロールパネル>システム>ストレージマネージャ>ボリューム管理には「これまでNASに取り付けられたことがない(新品または中古の)ディスクが取り付けられると、ハードドライブは自動的にフォーマットされ、パーティションで区切られ、すべてのディスクデータが消去されます。」とあったので、Windows PC のディスクをそのまま交換に使えば良いと思っていた。しかし、disk 1は認識されても再構築がされない。RAID管理でアクションを選ぶこともできずうまくいかない。ログを見るとディスクの追加に失敗したという記録( [Mirror Disk Volume: Drive 1 2] Add drive 1 to the volume failed. )が残っている。ディスクの装着の仕方などを変えて試してみたが、うまくいかない。

マニュアルを検索で調べてもわからなかったが、QNAP NAS Community Forumの「Add drive 1 to the volume failed」を見ることで、交換するディスクにNTFSのパーティションが残っているとRAIDの再構築がされないことがやっとわかった。

交換に使用するディスクのパーティションを コントロールパネルのディスク管理(ハードディスクパーティションの作成とフォーマット)ですべて削除し、パーティションのないディスクを HS-210に挿入することで RAID のrebuildが始まった。

ディスクのIOエラーの通知を受け取ってからRAIDの再構築にかかるまでに結構時間がかかったので備忘録として残しておく。もっとも、いつまでも古い機種を使っているのがよくないかもしれない。