QNAP NAS HS-210 での ファイルシステムチェック時の Examination failed

RAID0 で利用している QNAP NAS HS-210のディスク交換をして容量を拡張したら、ファイルシステムがクリーンではないという警告が出るようになった。ファイルシステムチェックをしようとしたがマウント解除できないというエラーが出てチェックが進まなかった。ファイルシステムチェックによる修復が終わって警告は出ないようになったが、調べて試すのに時間がかかったので備忘録として残しておく。

容量を増やす

3TB のディスク2台で RAID0 を構成した QNAP HS-210 をCalibre のライブラリとして使っていたが、空き容量が少なくなってきたので、ディスクを交換して容量を増やすことにした。

ディスク交換

3TBのディスクを手元にあった6TB のディスクに1台ずつ交換した。時間はかかったが、順番に交換するだけで交換できたように思う。1台交換した後は1日放置したので、24時間以内には終わっているのは確実だが、どのくらいかかったかははっきりしない。もっとも2時間で終わったことはないはずである。

ディスクの交換だけでは利用できる容量が変わらないので、その後、ディスクの容量を増やす操作を行った。

容量の拡張

領域拡張も時間はかかったが特に問題なく終了した。

しかし、この後、次のシステムがクリーンではないという警告が出るようになった。

ファイルシステムチェック

そこで、ファイルシステムのチェックを実行したが、次のエラーメッセージが出て、チェックが実行されない。umount で失敗している。

調べたところ次のような記事で同じような症状が発生していることがわかった。

HS-210 のファームウェアは 4.3.3.1432 であり、プロセッサが ARMであるということと、上記の記事を見て、次のコマンドを実行してファイルシステムチェックを行い、リブートした。

e2fsck を実行時に、Pass 1: Checking inodes, blocks, and sizesで次のような警告が多数出た。

これは、HS-210 のファイルシステムは ext4 だが、HTree インデックスを使ってないのに、inode の INDEX_FL フラグがセットされていたという警告のようだ。

Pass 2以降は特に問題となるようなメッセージは出力されず終了した。

rebootで再起動した後は、特に問題は発生していないようである。