事情によって、オンラインのパスワード管理機能を利用することができない場合に、オフラインのパスワード管理デバイスとして Mooltipass Mini を使っている。

Mooltipass Miniのパスワード情報を保存、コピーする方法およびICカードの消去方法についてやり方を忘れていたので、備忘録として残す。

Mooltipass Mini

Mooltipass Mini は、Mooltipass Mini 本体とは別の(本体にセットできる)小型の接触型ICカードにパスワードを保存し、ICカードは4桁の暗証番号(PIN)を入れないとアクセスできないようになっている。暗証番号の桁数が少なく1万通りしかないが、3回失敗すると読み出せなくなるようにすることで安全性を保つようになっている(無意味な暗証番号入力でカードを無効化する攻撃には弱いので、カードの保管方法は重要である)。

単なるパスワードを記録するデバイスとの違いとしては、Mooltipass miniをUSBでPC等に接続することで、Mooltipass miniからUSBを通じてパスワードを送出してくれる機能がある。Mooltipass miniにパスワードを送出させるためには、Mooltipass mini 本体ハードウェアの操作が必要で、PC等から電子的な指示のみでは送出しないことになっている。これによって、USB接続をしていてもデータがオンラインで流出することを防ぐという考え方を採用している。

Mooltipass Mini の本体は複数のユーザで共用可能になっている。ユーザごとに異なるICカードを使う。

以下は、Mootipass Mini の本体。

次は、Mooltipass Mini の ICカード

Kickstarter

Mooltipass Miniは Kickstarter でCampaignをしていたようだ。

https://www.kickstarter.com/projects/limpkin/mooltipass-mini-your-passwords-on-the-go

Tindie

Kickstarterの Campaignの際には知らなかったのだが、オフラインのパスワード管理デバイスを探していた際に、ガジェットのフリマ市場である Tindie で Mooltipass Mini Offline Password Keeper として販売していることをみつけて購入した。US$79 + 配送料US$15 で購入した。

マニュアル/ビデオ

使い方のマニュアルやビデオなどは https://www.themooltipass.com/ から参照することができる。

ICカードの複製

デバイスの設定などを行うデスクトップアプリの Moolticute で複製方法を探していたが、Mooltipass Mini 本体のメニューから選ぶ必要があった。

Settings -> Clone card を選択し、PINを入力する。

次に新しいカードのPINを入力し、再度PINの確認入力をする。

現在のカードを取り除くように促され、取り除くと新しいブランクカードを挿入するように促される。

ブランクのカードを挿入すると「 Processing …」と表示され、情報がコピーされる。

コピーが終わると「Done」と表示されて終了する。

ブランクではないカードを挿入すると誤って上書きしないようにやり直しとなる。

ICカードをブランクにする

ブランクのカードがない場合にはカードの複製ができないので、手持ちのカードをブランクカードにする必要がある。

ICカードを消去してブランクカードにする方法はわかりづらく、準備と後始末が必要である。

準備: ユーザ情報等の保存

ユーザ情報を消去してからでないとICカードを消去することができない。一方、ユーザ情報を消去すると、消去対象ではない(オリジナルデータが入った)ICカードを利用する際でもユーザ情報をImportする必要がある。このImportのために、ユーザ情報などのデータベースをあらかじめファイルに保存(Export)しておく必要がある。