(2022年1月1日追記 UDMのWANポートにグローバルIPアドレスを与えればセットアップは完了し、その後はLANでも使えるようになった 「UniFi Dream Machine を一度セットアップできればLAN内で使えた」)
無線LANで異なるSSIDごとに異なるセグメントもしくはVLANを構成したい。
これまでは、無線LANルータを複数台使って複数のSSIDで異なるセグメントになるようにしていた。
電波の周波数帯の関係から、1台のWiFiルータにまとめて、複数SSIDを指定でき、SSIDごとに異なるVLANを構成するものを探してみた。
執筆時点では、まだ発売されていないが、SynologyのRT6600axだと5つのSSIDまで扱えるようである。しかし、発売されていないので他を探したところ、Ubiquitiの UniFi Dream Machine (UDM) でも複数SSIDが使えそうであった。
そこで、導入して試してみたが失敗であった。
既存のプライベートIPアドレスのLANに UDM の WANポートを接続してセットアップをしたが、インターネットに接続されていないというエラーで先に進まない。
UniFiのフォーラムなどを検索してみると、UDMのWANポートにはグローバルIPアドレスが割り当てられないとセットアップが完了しないようだ。
Android アプリ
まず、Androidアプリの UniFi Network を使ってセットアップを試みた。
アプリを起動して、UDMに接続すると「Connecting to Internet」と表示されてインターネットへの接続が始まったが、少し経つと 「No Internet Detected」と表示されてうまくいかない。
「Try again」や「Advanced connection options」、「Troubleshoot」なども試したがうまくいく方法は見つからなかった。
Web
UDMのLAN側にPCをつなぐと、DHCPでPC に192.168.1.0/24 のセグメントのIPアドレスが割り当てられる。
192.168.1.1 に Web ブラウザで接続することでセッティングの画面になる。
Android アプリと同じで、しばらくすると「No Internet Detected」になり、先に進まない。
SSH
UDMのLAN側から ssh でログインすることができる。
192.168.1.1 に ssh (PuTTY)で接続したら login 画面となる。ユーザ名に root、パスワードに ubnt を入力することでログインできる。
いろいろと設定をすればWAN側が private addressでも動作するようにできるのかもしれない。しかし、フォーラムなどの情報によれば、UDMのセットアップの完了までには UniFiへの登録が必要であり、それができると外部から UDMの一部の機能を変更するというリモート操作ができるようになるようだ。外部からのリモート操作を容易にするために、WAN側はグローバルIPでないといけないのかもしれない。そうすると、いろいろと手作業で行っても無駄になる可能性も少なくない。
雑感
とりあえず、使えないものとして放置するしかない。(「UniFi Dream Machine を一度セットアップできればLAN内で使えた」で使えるようになった)
UDM のWAN側にglobal IP addressが必要だということを明示してほしかった。そう書いてあれば買わずに済んだ。
SynologyのRT6600axが発売されたら、また試してみたい。