MicroSDカードを内蔵ディスクとしてマウントする

古いタブレットのWindows10をアップデートしたが、内蔵ディスクの空き容量が不足してきたので、MicroSDXCカードを内蔵ドライブとしてマウントしてみた。

MicroSDカードをそのままリムーバブルディスクとして使うのでは、OneDriveなどの領域として使えず、内蔵ディスクの領域を減らすことが難しい。MicroSDに仮想ハードディスクVirtual Hard Disk (VHD)ファイルを作成し、マウントする。

ここでは、ドライブDがMicroSDカードで、そこにVHDファイルや設定用のファイルを作り、マウントするとする。

VHDファイルをMicroSDカードにつくる

Windows 10でVHDファイルを作成する。以下の「Windows 10でVHDファイルを作成する」を参考にしてVHDファイルをMicroSDXCカードに作成した。

https://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1702/06/news154.html

VHDファイルをマウントするためのファイルを作成する

以下の「Windows 10でVHDファイルをドライブとしてマウントする」を参考に作業を行う。

https://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1702/03/news153.html

手動でマウントの確認をしてから、タスクスケジューラに登録することにする。そこで、まず、MicroSDのドライブDにマウント用のバッチファイル「mountVHD.bat」およびマウントのためのdiskpartの設定ファイル「diskpart.txt」を作成した。

mountVHD.bat を実行することでマウントできることを確認した。

マウント用のバッチファイル mountVHD.bat

diskpartの設定ファイル diskpart.txt

Windows起動時にマウントされるように設定する

Windows 10でVHDファイルをドライブとしてマウントする」に従ってタスクスケジューラを設定することによって、Windowsの起動時にmountVHD.batを実行してVHDファイルがドライブとしてマウントされるようにする。

タスクスケジューラを起動

Windows10のタスクバーの検索ボックスに tasksched を入れるなどしてタスクスケジューラを検索し、それを選択することで起動する。

スタートアップ時タスクを作成、設定

タスクを作成する。ここではタスクに「Mount VHD」という名前をつける。

トリガーのパネルで、「新規」を選び、Windows起動時のトリガーの設定を始める。

新しいトリガーの「タスク開始(g)」に「スタートアップ時」を選択する。

操作パネルに移り、スタートアップ時の操作を設定していく。

「操作(I)」に「プログラムの開始」を選び、「プログラム/スクリプト(P)」には、コマンドプロンプトのパス「C:\Windows\system32\cmd.exe」(%windir%\system32\cmd.exe)を設定する。また、「引数の追加(オプション)(X)」に「/c D\mountVHD.bat」を設定する。

「OK」を押して、タスクの新規作成を終了する。

動作確認

Windowsを再起動して、VHDファイルがマウントされていることを確認した。