ブレイクアウトボードのテスト用冶具

ブレッドボードを使うことではんだ付けなしで、多くの回路のテストができて便利である。しかし、ヘッダピンなどがついていないモジュール基板(breakout board – ブレイクアウト基板)の場合にはこれまで、ヘッダピンをはんだ付けするなどしないとテストができなかった。

バネのついた pogoピンを使った冶具(jig)を使うことで、半田付けなしで端子が少数かつ一列に等間隔(2.54mmd)でならんでいる基板のテストや使用が半田付けなしでできるので試してみた。

Pogoピンを利用したテスト冶具

別件で、既成のボードのデバッグ/ファームウェア書き込み用パッドを使うための、はんだ付けなしでテストするための冶具探していて、Aliexpress で検索したところpogo ピンを利用したツールが見つかった。ボードなどのテストをしている人には当たり前のものなのかもしれないが、早く知っていれば半田付けをしなくても動作確認できるパーツがこれまでに結構あったように思う。

購入先

Aliexpress

次に示すのは、Aliexpress の OPEN-SMART Official Storeの商品のURLであるが、他のストアでも類似のものを扱っているストアがあるようである。

https://www.aliexpress.com/item/Programmer-Module-Test-Tool-PCB-Test-Fixture-1-6P-Gold-plated-Probe-Use-to-test-module/32827181680.html

https://www.aliexpress.com/item/Bootloader-Programmer-Module-Test-Tool-PCB-Test-Fixture-1-10P-use-to-test-module-board-upload/32823334953.html

DfRobot

他のサイトでも探すと同様のツールとして DfRobot の eClip – Programming Fixture が見つかった。自分で組み立てる必要があるが、ある程度の範囲のものに対応できそうな感じである。

https://www.dfrobot.com/product-1307.html

ただ、2×4列が最大で6端子が一列にならんでいるボードには対応できない。

Tindie

また、インディーズ系マーケットプレイス(フリマサービス市場) Tindie  ( https://www.tindie.com/ )でも 「pogo」で探すと色々と用途に応じたものが販売されていることがわかった。

試し買い

試し買いしてみるには、DfRobot eClip が良さそうにも見えたが、送料が安いAliexpressの6ピンのjigを購入してみた(配送にはそれなりの時間がかかった)。送料込みでUS$10くらいであった。

ブレークアウト基板をブレッドボードで使うことを考えると端子が1列に並んでいるものが好ましい。これまでも端子が2列に並んでいるボードよりも端子が1列に並ぶボードをできるだけ購入するようにしていたので、1列の方が自分には都合が良いように思えたということもある。本格的に使うなら、目的に応じた端子配列のjigを買うことが重要であろう。

試用

手元にあった、Bosch BME 280を使った温湿度・気圧センサモジュール (GYBMEP) で購入した冶具を使ってみた。モジュールは I2C通信だけをサポートしており、VIN, GND, SCL, SDA の4端子 である。冶具は6ピンなので2ピンは使っていない。

上から見ると次のようにした。

底面から見ると次のようになる。基板が挟まれているのがわかる。

これを、MH-ET Live ESP32 minikit で動作させてみた。

耐久性はよくわからないが、とりあえず使えている。